研修会報告

第1回生涯学習研修集会 研修2『クリニカルリーズニングワークショップ』令和元年7月20日(土)

第1回生涯学習研修集会 研修2
『クリニカルリーズニングワークショップ:~ビギナーとエキスパートの症例提示とコメンテーター~』
開催日:令和元年7月20日(土)
講師:永井 豊美先生・稲村 一浩先生・堀 竜次先生

 研修2では、クリニカルリーズニングの総論から始まり、運動器・中枢神経系・内部障害と幅広く各分野での臨床推論をご教示いただきました。
 運動器のクリニカルリーズニングでは、ビギナーが陥りやすいクリニカルリーズニングで、私も思い当たる節がいくつかありましたが、エキスパートはそれ以外の組織の知識があるから幅広いリーズニングで且つ、知り得た情報を統合して即座に目の前の患者に置き換えることが速く、問題点を明確にしているように感じました。
 中枢神経、内部障害でも同様に、ビギナーとエキスパートの差が知識量とデータ収集能力、認知力の面で差があり、文献を読み解く能力の必要性も感じました。
 今回の研修会では、各分野での病態の講義も事前に行って下さり、経験年数が少ない人でも、議論されている内容が把握しやすく、若手でも参加しやすい研修会だったと思います。また、エキスパートになるための今の自分の問題点も知ることができたと思える研修会だったと思います。翌日の学術大会のテーマでもある「課題の明確化」ということを常に臨床で意識し、日々の臨床で考えることを続けていきたいです。

みどりヶ丘病院
長田 未世