診療参加型臨床実習における 臨床教育者マニュアル

診療参加型臨床実習における指導展開

 原則的に CE の担当する全ての対象者情報を共有し、はじめは周辺業務(理学療法場面の環境 整備や治療補助など)から参加させ、CE の臨床スキル(知識や技術の使い方)を見学・模倣させて いきます。実習生の能力に応じて、徐々に評価や治療といった中心的な役割が実践できるようにして いきます(正統的周辺参加)。

  1. CE と実習生はチームを組み、一緒に理学療法業務を行います。
  2. 実習生に単独で対象者を担当させないようにします。
  3. 見学-模倣-実施と段階を踏みながら理学療法に参加させます(認知的徒弟制)。
    • 見 学 : 解説をしながら理学療法を見学させ、実習生がイメージできるようにします。
    • 模 倣 : 見学を数回行った後、CEの監督・助言の下、実際に理学療法を経験させていきます。
    • 実 施 : 模倣を繰り返した後、診療チームの考えた理学療法を実践させます。
  4. 見学-模倣-実施と段階を踏みながら理学療法に参加させます(認知的徒弟制)。

引用:中川法一(編).セラピスト教育のためのクリニカル・クラークシップのすすめ 第3版


advice!
見学の際には、何を見て欲しいのかを出来る限り具体的(例;膝関節屈曲 ROM-T のゴニオメーターの当て方)に伝えてから見学させます。実習生には見学といわれても、何をポイントに見ていれば良いのかわかりません。
point!
指導・修正するタイミングは、即時的に行った方が、その場で理解が深まりやすいとされています。

診療参加のイメージ

認知的徒弟制による診療参加(見学-模倣-実施)


 学ぶ(まねぶ)の意味は、「まねをする」「まねて習う」という意味があります。本マニュアルでは、教育学的視点から見せて学ばせる”見学”から、見たものをまねすることから学習するという教育学的用語の “模倣”を用いています。